特集 図説 胃と腸用語集2012
検査法・手技
カプセル内視鏡(capsule endoscope)
中村 哲也
1
,
生沼 健司
2
1獨協医科大学医療情報センター
2獨協医科大学消化器内科
キーワード:
滞留
,
RTA
,
regional transit abnormality
,
dark lumen
,
dark side of pylorus
,
CEST
,
capsule endoscopy structured terminology
Keyword:
滞留
,
RTA
,
regional transit abnormality
,
dark lumen
,
dark side of pylorus
,
CEST
,
capsule endoscopy structured terminology
pp.651
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113254
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カプセル内視鏡は,被検者がみずから飲み込むだけで消化管の検査ができ,ビデオ画像で診断する.2011年12月時点で食道用,小腸用,大腸用の画像撮影専用モデルが実用化され,可動式モデルも開発されている.日本では小腸用のPillCam® SB2(ギブン・イメージング社)とEndoCapsule®(オリンパスメディカルシステムズ社)が,上部および下部消化管の検査(内視鏡検査を含む)を行っても原因不明の消化管出血に対して保険適用になっている1).大腸用のPillCam® COLON2(ギブン・イメージング社)2)は治験進行中である.
滞留(retention,消化管内の狭窄部の口側に,2週間以上カプセルがとどまること)は,カプセル内視鏡のほぼ唯一の偶発症である(Fig. 1)3).小腸二重造影を含む他の検査では滞留が起こるか否かを予知することができないため,腸管の狭窄の有無を調べる目的でAgile Patency Capsule(Agile-J)4)が開発され,近々認可される見込みである.
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