特集 図説 胃と腸用語集2012
解剖
肛門・肛門管の解剖用語
松田 圭二
1
,
渡邉 聡明
1
1帝京大学外科
pp.630-632
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113243
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肛門・肛門管の構造
肛門を視診すると肛門の外口(anal orifice)が確認でき,その縁が肛門縁(anal verge)である(Fig. 1).肛門縁より1.5~2.0cmほど奥に歯状線(dentate line)が存在する.これは発生学的に外胚葉と内胚葉の接合部である.歯状線は隆起を形成する肛門乳頭(anal papilla)と,陥凹を形成する肛門陰窩(anal crypt)から形成される.
肛門陰窩には肛門導管(anal duct)が開口しており,肛門腺(anal gland)へ続く.肛門周囲膿瘍,痔瘻の発生に関与している1).
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