最新肛門疾患の診断と治療
肛門悪性腫瘍 肛門・肛門管悪性腫瘍の治療
丸山 聡
1
,
谷 達夫
,
飯合 恒夫
,
畠山 勝義
1新潟大学 大学院消化器・一般外科
キーワード:
肛門腫瘍
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
腺癌
,
扁平上皮癌
,
リンパ節郭清
,
診療ガイドライン
,
肛門管
Keyword:
Anus Neoplasms
,
Adenocarcinoma
,
Anal Canal
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Practice Guidelines as Topic
pp.1044-1048
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007342050
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肛門部癌に対する治療は、日本では手術治療が主体であり、欧米では放射線化学療法が第一選択となる。これは、欧米では放射線感受性の高い扁平上皮癌の頻度が高いのに対し、日本では腺癌の割合が多く、放射線治療の普及が遅れていることに起因していると思われる。扁平上皮癌に対しては多数の経験を有する欧米のガイドラインに準じて治療すべきである。また腺癌に対しては、下部直腸癌と同様に術前照射や側方郭清の適応条件の確立など今後解決すべき問題はあるものの、手術治療が中心となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007