Japanese
English
特集 肛門疾患診断・治療のコツと実際
肛門疾患診断・治療に必要な肛門管の解剖と生理
Anatomy and physiology of the anal canal for diagnosis and treatment of anal diseases
升森 宏次
1
,
前田 耕太郎
1
,
花井 恒一
1
,
佐藤 美信
1
,
小出 欣和
1
,
松岡 宏
1
Koji MASUMORI
1
1藤田保健衛生大学消化器外科
キーワード:
肛門管
,
肛門括約筋
,
肛門挙筋
,
排便機能
Keyword:
肛門管
,
肛門括約筋
,
肛門挙筋
,
排便機能
pp.1315-1321
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101844
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要旨:肛門管は排便自制の機能をもち,直腸と肛門外口とを結ぶ3~4cmの管状構造である.肛門疾患の診断と手術のためには,肛門管の解剖・生理について熟知しなければならない.肛門管は非常に鋭敏で複雑な構造を呈しているが,安易に手術が行われているのが現状である.誤った手術・治療が行われると,繊細な構造であるため機能障害を残してしまう可能性も出てくる.肛門管の筋構造,組織間隙,血管,リンパ管,神経,排便などの機能・特異性を理解したうえで,診断・治療にあたることが重要である.
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