--------------------
海外文献紹介「活動性Crohn病に対するプラセボ,二重盲検法―無作為抽出法を用いたサイクロスポリンの治療効果判定」
保原 怜子
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.84
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113213
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
A placebo-controlled, doubleblind, randomised trial of cyclosporine therapy in active chronic Crohn's disease: Brynskov J, et al (N Engl J Med 321: 845-850, 1989)
コルチコステロイド治療に対して抵抗性,不耐性を有する活動性Crohn病患者71人に3か月間,経口でサイクロスポリン(5~7.5mg/kg/day)を投与する群,プラセボ群に無作為に割り当てた.サイクロスポリン投与群では最大量を使用し,効果が現れない場合はその時点で投与を中止する.また効果が現れた場合,徐々に投与量を減らす.血漿クレアチニン値が基準値の50%以上,あるいは140m mol/l以上になった場合,血漿カリウム値が正常上限を越えた場合,降圧剤投与にもかかわらず高血圧が持続する場合は投与量を減らす.疾病の活動性は,行われた治療に対する知識なしにchnical grading scaleに従い評価された.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.