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書評「小児科 Decision making」
滝田 誠司
1
1昭和大学
pp.302
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112504
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本書は,小児の日常診療を行ううえでこの上なく重要と思われる主要症候または疾患,111項目を取り上げ,その各々について診断,検査,治療および管理を行う場合,いかに筋道を立てて組織的に体系的に考えを進めて行ったらよいかを,本書の最大の特徴であるいわゆるデシジョン・ツリー(decision making,意思決定のための枝分かれ図とでも言おうか)を用いて明確に示したものである.
したがって,これから小児科を専攻しようとする若き医学徒および小児科医以外の医師は,本書を通じて小児の診療を行ううえでの正統的かつ合理的な思考過程を習得できるし,一方また小児科専門医は,本書を通読することにより,既存の知識を整理し,それらを一層有機的に有効に活用することが可能となるものと思われる.小児の診療に携わるすべての医師に本書を推薦する所以である.
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