胃と腸ノート
食事負荷と内視鏡検査
竹本 忠良
1
,
永井 規敬
1
,
大井 至
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.962
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112428
- 有料閲覧
- 文献概要
消化管内視鏡検査は昔から絶食状態で行なうのがあたりまえになっている.もっとも午後まで検査がのびるような時には朝オレンヂジュースぐらい飲ませて検査したことはある.多少常識をずれるうしろめたさを感じながら,この程度のことは慢性胃炎の内視鏡診断にもさほど影響はないだろうと思ってきた.
ところが,最近は意識的に摂食させたのち,内視鏡検査も行なってみることがある種の研究領域では必要になってきたようだ.もっともずいぶん以前のことであるが食物の胃排出を調べる目的で,朝食をとらせてから数時間後に胃をみたことがあるが,残渣の量が内視鏡的にはうまくつかめないので,中途でよしてしまったことはある.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.