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海外文献紹介「慢性膵炎における腸粘膜2糖類分解酵素」/他
小林 世美
1
,
酒井 義浩
2
1愛知県がんセンター第1内科
2東京医大内科
pp.916-918
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112404
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Intestinal Mucosal Disaccharidases in Chronic Pancreatitis: C. Arvanitakis, W. A. Olsen (Amer. J. Digest. Dis. 19: 417~421, 1974)
慢性膵炎や糖尿病の際の腸粘摸2糖類分解酵素活性について数々の研究があるが,人間と動物では異なる成績が報告されている.そこで著者らは,慢性膵炎,糖尿病患者での腸粘膜のSucrase,Maltase,Lactaseを測定し,対照群のそれぞれの値と比較を試みた.対象は,慢性再発性膵炎患者9人,インスリンを要しない成人発症の糖尿病患者6人および対照群6人で,一夜絶食させた後,小腸生検鉗子を透視下に挿入し,十二指腸空腸接合部から組織を採取し,ホモジネートの後,Sucrase,Maltase,Lactaseを測定した.
SucraseとMaltaseの活性は,対照に比し慢性膵炎では有意の差をもって高かったが,Lactase活性は差を示さなかった.
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