Japanese
English
病理学講座 消化器疾患の切除標本―取り扱い方から組織診断まで(2)
新鮮切除標本の取り扱い方―リンパ節検索法を含む
Introductory Course of Gastrointestinal Pathothology (2)
高木 国夫
1
,
関 誠
1
Kunio Takagi
1
1癌研究会付属病院外科
pp.225-230
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112244
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
消化器疾患の切除標本の取り扱いについては,食道,胃,大腸,肝,胆,膵など,それぞれの臓器の特異性があって,まとめて述べることは簡単でない.それぞれの臓器において,貴重な症例の手術によって得られた切除標本の処理が不適切であったために,詳細な組織検査が不確実となり,臨床で苦労して発見した症例の価値が半減してしまうことがある.最も重要なことは,切除された標本の組織切片が十分病理検査に耐えうるもので,臨床所見と組織所見との対比を十分行いうることである.
消化器疾患のなかで癌に関しては,種々の臓器において取り扱い規約が作られて,それぞれの取り扱い方が記載され,胃については,切除標本の取り扱い方が報告されている.胃を中心に新鮮切除標本の取り扱い方と共に,リンパ節検索法についても述べる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.