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書評「胃内視鏡診断学」
城所 仂
1
1順天堂大学消化器外科
pp.1485
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112177
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日本における胃疾患の研究の進歩は,胃内視鏡の発展進歩の歴史と切っても切れない密接な関係にあると言えよう.日本における胃カメラ誕生の歴史を宇治博士と同じ医局で東大分院において経験してきた筆者は,宇治博士が昭和24年頃と思うが医局の先輩の故坂本博士の胃潰瘍を臨床第一号として撮影し,その所見をもとに故福田保先生が手術された頃のことが今更のように思い出される.宇治博士が大宮に開業され,その後を引き続いて今井博士が基礎実験を重ね,昭和28年外科学会総会において天然色撮影の臨床報告をしたのが日本における胃カメラ開発の初期であったと思う.
その後,田坂教授門下の崎田博士(現筑波大学教授),芦沢博士(現東京医大教授)らが積極的に推進されることになった.
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