今月の主題 消化器疾患の画像診断
基本的な画像診断—適応と限界
大腸造影
松川 正明
1
,
栗原 稔
1
,
中村 浩之
1
,
千葉 俊哉
1
,
平島 正直
1
1昭和大学豊洲病院消化器科
pp.38-41
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903452
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ポイント
●多量の等張性クエン酸マグネシウム溶液と蠕動運動亢進剤による前処置で十分な検査が行える.造影剤は66%前後のバリウム懸濁液を使用し,陷凹性病変の描出もできた.
●X線検査と内視鏡検査を0.6~2cmの腫瘍性病変による発見能から精度をみると,統計学的に有意の差はなかった.
●非腫瘍性疾患として炎症性の疾患の診断をみると,これらの疾患では解剖学的罹患範囲と局所の潰瘍の形・分布によりX線診断が行われている.X線所見による診断は連続性82%,区域性70%,単発性89%,多発性83%であった.
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