今月の主題 早期胃癌〔3〕
綜説
ファイバーガストロスコープによる直視下胃生検に関する2,3の問題点
常岡 健二
1
,
竹本 忠良
2
,
木暮 喬
3
,
平塚 秀雄
4
,
中島 義麿
5
,
吉井 隆博
6
,
近藤 台五郎
7
1日本医科大学
2東京大学中尾内科
3東京大学放射線科
4平塚外科胃腸科病院
5日本医科大学放射線科
6日本医科大学病理
7川島胃腸クリニック
pp.221-228
発行日 1966年6月25日
Published Date 1966/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112003
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Ⅰ.緒言
胃生検法はこれを盲目生検法と狙撃生検法の二つに大別するのが普通である.盲目的に生検するか直視下に狙って生検するかでわけたものである.このほか生検鉗子を使用するか,陰圧吸引した組織を刃で切断するかの相差によっても分類することができよう.
挿入察観したり,胃カメラ撮影をやったりして苦労したものである.同じ吸引生検法でもX線透視下に生検器の位置をコントロールしたり,目的の部位に用手誘導した場合はまったく盲目的な採取とはいえないにしても,直視下採取のように限局性病変にたいし正確に狙撃生検を行なうことは不可能である.
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