Japanese
English
今月の主題 早期胃癌〔3〕
綜説
早期胃癌のレントゲン診断(その3)
X-ray diagnosis of early gastric cancer
白壁 彦夫
1
,
西沢 護
1
,
日暮 協
1
,
早川 尚男
1
,
吉川 保雄
1
,
伊藤 俊夫
1
,
栗原 稔
1
,
野本 一夫
1
,
狩谷 淳
1
,
大久保 春男
1
,
熊倉 賢二
1
,
丸山 雅一
1
,
村上 忠重
2
Hikoo Shirakabe
1
,
Mamoru Nishizawa
1
,
Kyo Higurashi
1
,
Hisao Hayakawa
1
,
Yasuo Yoshikawa
1
,
Toshio Ito
1
,
Minoru Kurihara
1
,
Kazuo Nomoto
1
,
Atsushi Kariya
1
,
Haruo Okubo
1
,
Kenji Kumakura
1
,
Masakazu Maruyama
1
,
Tadashige Murakami
2
1千粟大学医学部三輪内科
2昭和大学医学部外科
1The 1st Department of Internal Medicine, School of Medicine, Chiba University
2Professor of Surgery, Showa University
pp.229-256
発行日 1966年6月25日
Published Date 1966/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112004
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現在の精密検査の診断の限界,問題になっているもの,また,診断できないもの
現在の最高の検査は,X線検査に内視鏡検査(胃カメラ,ファイバースコープ,ファイバースコープ付胃カメラ),細胞診検査(細胞診,生検)を併用することである.不必要な併用は研究面の場合をのぞいて,なるべく避けたい.しかし現状では,最高の検査という立場からすると,併用という言葉で表現することもおかしいほど諸検査は一体となっていて,ただ診断という言葉でしか表現できないほど融合しているのが実態であろう.そんな診断でみつけた症例を第94図に示した.
ルーチン検査より高級な診断として,「綿密な慎重な透視下の圧迫検査」が,まず行なわれなくてはならない.それに,さらに,X線検査で見逃し内視鏡検査で発見されたものを,再度検査するものもある.
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