今月の主題 ポリープ〔2〕
研究
新しいファイバーガストロスコープについて
竹本 忠良
1
,
常岡 健二
2
,
近藤 台五郎
3
1東京大学医学部中尾内科
2日本医科大学内科
3川島胃腸クリニック
pp.841-848
発行日 1966年11月25日
Published Date 1966/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112023
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Ⅰ.緒言
ファイバースコープの改良にあたってもっとも大切な点は像の鮮明度を損なうことなしに,より使いやすいものにしてゆくことである.便利な機構がそなわっても,イメージファイバーの質などを落さなければならないのでは完全な胃内視鏡の改良とはいいがたい.実際にはファイバースコープの径,先端部構造などに大きな制約があるので良いイメージファイバーを入れ,しかもいろいろな機構を組込むことは技術的に大いへん困難なことである.
しかし,より一層優秀でしかも使用に便利なファイバーガストロスコープ(Fibergastroscope以下FGS)をつくろうとする意欲と,これまで多種類のFGSを手がけてきたことによって蓄積された高度の技術とが結合し,このたび町田製作所の新らしいFGSが完成したので,それらの構造,性能の概略についてのべる.
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