一頁講座
陥凹型早期胃癌の内視鏡診断(2)―Ⅱc型早期胃癌
大柴 三郎
1
1東北大学医学部山形内科
pp.1046
発行日 1971年7月25日
Published Date 1971/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111666
- 有料閲覧
- 文献概要
早期胃癌のうちで,ある種の例を除いて,内視鏡的に診断し易い型の1つがⅡc型です.この,ある種の例といいますと,第1には,直径数mm程度の微小Ⅱc,次いで,良性単発性の大きいびらん…….これはわたくしの経験では2例しかありませんが,1例は生検でGroupⅢ,1例は再生上皮と診断されています.
第3には再発性潰瘍の瘢痕です.これらの特殊の例については,Ⅱc型早期胃癌を疑い,生検組織によってのみ,確実な診断,除外ができます.これらの例外的症例を除けば,Ⅱc型早期胃癌は比較的内視鏡的に診断し易いといえます.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.