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編集後記
竹本 忠良
pp.505
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111255
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「胃と腸」5巻4号をおとどけする.消化器関係の主要学会が1カ月早く終了したので,今年は久方ぶりにゆっくりと春を満喫できるかもしれない.毎年,学会シーズンになると,前の号を読み終らないうちに次の号がとどいたりして,机の上にきれいな雑誌が重なりがちであるが,この雑誌だけは隅々まで読んで,すぐ明日の診療に生かしてゆきたいと思っている.
本号では胆囊・胆管造影法に主焦点がおかれている.松本,窪田,大藤,和賀井の各先生は,いずれの方も,この領域のパイオニアとしてながい苦労を重ねられた方々で,たいへんすぐれた論文で,格調も高い.良い論文は緒言から生々していて,それに魅了されてずっと最後まで読ませるだけの力をもっているものだ.春の学会で白壁教授,穴沢助教授司会の「膵胆系の臨床検査法」というシンポジウムが行なわれた一方,近藤教授,芦沢教授司会の「十二指腸の内視鏡」では内視鏡的膵胆管造影法の成長ぶりが披露されたあとだけに印象深いと思う.
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