臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XII.内視鏡とそれによる生検
6.大腸ファイバースコープ
棟方 昭博
1
,
金城 福則
2
,
相沢 中
2
1弘前大・第1内科
2弘前大・内科
pp.1870-1871
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206919
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大腸ファイバースコープは,松永らがオリンパス光学と協同で開発にとりくみ,1969年にはColonofiberscopeⅢ型機1)として完成され,現在では一般にも広く普及されている.因みに,田島の大腸内視鏡検査の全国アンケート2)によると,昭和49年1年間の大腸内視鏡検査例数は,硬式の直腸S状結腸鏡検査数約2,100例に対し,大腸ファイバースコープ検査数は9,500例となっており,今や大腸ファイバースコープ検査は特殊検査ではなく,日常の一般検査となった.教室では年間約350例の検査を行っており,本稿では教室で日常行っている大腸ファイバースコープ検査について簡単に紹介する.
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