印象記
モスコー,レニングラードの2ヵ月間―その3
三輪 剛
1
1国立がんセンター内科
pp.1526
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111182
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古都レニングラードには何週間いても飽かぬ程,多くのものがあった.人々の心も,モスコーに較べて開放的であり,意志表示もはっきりしていた.ここでも数カ所の病院を訪れたが,主として,ペトロフ名称国立レニングラード癌研究所に滞在した.
この研究所は1926年創立で,すでに44年の歴史を誇っている.ソ連邦全国から癌の追跡調査カードが送られてきて,この研究所の統計部門はコンピューターによって即刻資料整理を行なっている.「数分間のうちに,お望みの癌の統計を出してみせますよ」とのことであった.
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