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書評「内科往診学」
吉利 和
1
1東大
pp.914
発行日 1968年7月25日
Published Date 1968/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110825
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書名を見ただけで,まず“おや”という感じをもった.これは偽らない感じである.そして一体どんなことが書いてあるのだろうかという気持が湧いてきた.一体「往診学」という学問体系があるのであろうか?さらに,往診というのは,一つの便宜的な診療手段だと軽く見すごしていたことに対して,“おや”という感じをもたざるをえなくしてくれた.
著者によると,往診は一つの独自な診療体系であり,これは,“動く診療室”として把握さるべきこと,とくに“動く”ことをめぐってすべてが展開されることに中心があるという.この性格が,同時に長所でもあり,また短所でもある.
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