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書評「内視鏡外科用語集」
森 昌造
pp.884
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104737
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1987年にMouretが腹腔鏡下胆囊摘出術に成功して以来,内視鏡下手術は,低侵襲性による患者のQOLの向上という利点によって,瞬く間に世界中に普及した.わが国においては1990年に,「内視鏡下外科手術研究会」が発足した,1995年には「日本内視鏡外科学会」へと発展し,消化器外科,胸部外科,内分泌外科,産婦人科,泌尿器科,整形外科,形成外科などの多領域で,数多くの手術が内視鏡下手術として行われるようになり,更に適応が拡大されつつある.この急激な発展は,機器の開発と技術の進歩によって支えられたものであるが,一方では,機器や技術に関する外来語があふれ,誤って解釈されたりあるいは奇異な造語や略語が出てきたりというような混乱も生じるようになった.
このような情況下で,1999年5月に,日本内視鏡外科学会用語委員会(山川達郎委員長)編集による「内視鏡外科用語集」が医学書院から発行されたことは,誠に時宜を得たものと喜んでいる.
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