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書評「消化器内視鏡用語集」
大柴 三郎
1
1大阪医科大学
pp.150
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110380
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日本消化器内視鏡学会の学会誌(Gastroenterological Endoscopy)は,1989年現在31巻の歴史を迎えている.この間,会員数は年々著増の一途を辿り,日本における各学会中第4位(約17,000名)を占め,投稿論文数も毎月30編を数えている.しかし,内視鏡学は日本がリーダーシップをもつ分野でありながら,外国人医師に論文が読まれないことは極めて残念なことであり,かなり以前より英文誌の発刊が考えられていた.いろいろの理由でなかなか実現できなかったが,幸い本年度から年4回刊で英文誌“Digestive Endoscopy”が発刊されることとなった.
さて一方,内視鏡学の進歩は目を見張るものがあり,新機種の開発とそれに伴う手技の進歩はfiberscope出現以来,診断の領域から機能検査,更に治療内視鏡へと急激に流れている.また,こうした時流に鑑みて消化器内視鏡学会では拙劣な技術は医療過誤へと連ることも多いということで,専門医の育成に積極的に取り組んでいる.学会認定医の資格の取得には手技の習練や向上はもちろん,広範な知識,学会活動,論文の業績なども要求されることになる.
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