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書評「The acute abdomen」
川井 啓市
1
1京府医大 増田内科
pp.67
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110599
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急性腹症と総称される疾患群は一般に急激な腹痛及び腹膜刺激症状を呈し,多くは緊急の外科的処置が必要な疾患群である.その範囲は膨大で,広く内科・外科・婦人科・産科泌尿器科及び小児科にわたる.また臨床症状は複雑で,鑑別診断が困難なために,関係各分野の医師達を最も悩ませる疾患群の一つでもある.このような広範な領域にわたる疾患群であるため,その原因も複雑多岐にわたり迅速な判断のもとに適確な診断を下し,外科的治療の適否を決定することが,とくに極めて重要になってくる.また正確な早期の診断は以後の経過を大きく左右するため,それぞれ関係分野の医師達の緊密な協力のもとに慎重に行なわねばならない.
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