胃と腸カンファレンス
この症例をどう考えるか
貝原 信明
1
Nobuaki Kaibara
1
1鳥取大学医学部第1外科
pp.109-112
発行日 1986年1月25日
Published Date 1986/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110083
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症例の概要 症例:73歳女性.主訴:上腹部痛,2年前に腹痛を来したことがあるが特別の治療を受けていない.6か月前(1982年春),上腹部膨満感あり,X線検査(胃透視)を受けたが異常なしと言われた.その後時々上腹部痛があり,3か月前,胃潰瘍と言われた(生検にて悪性所見なし).抗潰瘍剤による治療を受けたが症状軽快せず,早期胃癌の疑いにて外科を紹介された.1983年1月13日,胃切除術施行.術後切除標本の肉眼所見ではulcer scarではないかと考えられた.Histology:Gastric ulcer(Ul-Ⅱ,scar).
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