今月の症例
1.リンパ節転移(n2)を伴った小さな大腸sm癌の1例
藤木 敏博
1
,
源 利成
1
,
黄 承東
1
,
伊藤 透
1
,
麿伊 正義
1
,
伊藤 博
2
Toshihiro Fujimoto
1
1金沢大学がん研究所外科
2金沢市伊藤医院
pp.752-753
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109882
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〔患者〕39歳,女性.1991年1月,めまい・嘔気を主訴に近医を受診したところ,胃内視鏡検査で早期胃癌と診断され,手術目的で当科入院となった.
〔経過〕術前スクリーニングの大腸X線検査でS状結腸に2個のポリープを認め,2月12日に内視鏡的に切除した.ポリープの1個がsmに浸潤する高分化腺癌で,切除断端癌浸潤陽性およびリンパ管侵襲陽性であったため,2月19日胃部分切除術に加えて,S状結腸部分切除術を施行した.手術時切除標本には癌の遺残を認め,またn,群リンパ節(No.241)に1個のみ転移を有していた.
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