今月の症例
2.Ⅱc型早期胃癌の1例
中野 浩
1
Hiroshi Nakano
1
1藤田保健衛生大学消化器内科
pp.754-756
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109883
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〔患者〕53歳,男性.主訴:心窩部痛.現病歴:入院1か月前に心窩部痛があり,胃内視鏡検査を受診し胃角前壁に潰瘍を伴う病変を指摘され,H 22ブロッカーを投与された.
〔胃X線所見〕腹臥位二重造影では,胃角前壁に淡い不整,類円形の陰影斑があり,その辺縁は微細鋸歯状である(Fig. 1).また,腹臥位二重造影像で陰影斑を正面像でみると,その中の小彎寄りに大きめの穎粒が集まり,その中に不整形の小陰影斑を認める(Fig. 2).
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