今月の症例
network patternの見かた・読みかた
狩谷 淳
1
,
西沢 護
2
Atsushi Kariya
1
1千葉県がんセンター
2東京都がん検診センター
pp.240-242
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109742
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network patternの診断学的位置づけは,まず①微細病変の診断ができる.network patternを描出できる二重造影像では,大きさ1mm,粘膜の厚さの半分の所見をとらえうる.②粘膜の正常・異常についての判断の指標となる.悪性であれ炎症性変化であれ,粘膜に変化が生じた場合は,当然network patternが消失するか,そのパターンに乱れが生じるので,病変の侵襲の範囲や状態,あるいは粘膜の再生や回復の状態の指標となる.特に炎症性疾患に対する診断的意味は大きい.
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