Japanese
English
研究と報告
Mitten-Patternについて
On the Mitten-Pattern: Sleep-electroencephalographic Study of Neuropsychiatric Patients
倉光 正之
1
,
柳井 純一
1
,
犬塚 巽
2
Masayuki Kuramitsu
1
,
Jun-ichi Yanai
1
,
Tatsumi Inutsuka
2
1門司鉄道病院神経科
2九州大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsych., Moji Railway Hospital
2Dept. of Neuropsych., Faculty of Med., Kyushu Univ.
pp.719-724
発行日 1968年9月15日
Published Date 1968/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201381
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Ⅰ.序言
Gibbs & Gibbs5)6)によると,LeemhuisとStampsは1949年にパーキンソニズムの睡眠脳波において,一つの特殊波形が頻発することに気づき,それにmitten-patternと名付けて発表した。その後,この波形について二,三の報告があり1963年に,Gibbs & Gibbs5)6)は詳しい論文を発表した。かれらによると,mitten-patternは睡眠中に前頭領域を中心にして両側同期性に,moderately deep sleep stageに出現するものであり,この波形はslow spike and wave dischargeに似ており,律動的には繰り返されないという。わが国にも,mitten-patternについて二,三の簡単な紹介1)13)15)はあるが,その臨床的意味や発生機序にっいては,まだ不明な点が多いので,われわれはmitten-patternの臨床脳波学的研究を企てた。現在までに得られた結果を第1報として報告する。
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