胃と腸ノート
PseudopylorusとDauerspasmus
竹本 忠良
1
,
山田 和毅
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.1392
発行日 1973年10月25日
Published Date 1973/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108511
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ファイバースコープによれば,幽門輪を観察することはたいへん容易であるが,稀ならず真の幽門輪より口側に,幽門輪とだまされやすい第2の開口部をみることがあり,偽幽門(Pseudopylorus)といわれていることは周知のとおりであろう.
ごく最近では,Medizinische Hochschule HannoverのPaulとSeifertの論文1)2)がある.彼らは偽幽門はB-Ⅰ,B-Ⅱの胃切除症例を除いて,内視鏡検査例の約10%も認められるというから,もしこれほどの高頻度とすればたいへん大きな問題でなければならない.
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