胃と腸ノート
視野方向転換式Panview fiberscopeの意義
山田 和毅
1
,
竹本 忠良
1
1東京女子医科大学消化器外科
pp.1360
発行日 1973年10月25日
Published Date 1973/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108495
- 有料閲覧
- 文献概要
わが国では上部消化管出血に対する緊急内視鏡診断が高く評価されるようになって以来,1本のスコープでなんとか食道から十二指腸まで簡単に観察ができるPanendoscopeをという要求がにわかに強くなってきた.
これまでこの種のスコープは前方直視式で,日本人に多い鉤状胃,下垂胃を観察するにはあまりにも困難な部位が多かったのであまり用いられなかった.視野方向転換式はこれらの弱点をカバーするため技術的問題を克服して現在のpanview fiberscope(PFS)として誕生したわけである.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.