Japanese
English
外科の焦点
上部消化管吻合部における遺残縫合糸の問題—内視鏡的立場から
Endoscopic studies of the stoma and the suture
遠藤 光夫
1
,
中山 恒明
1
,
矢沢 知海
1
,
羽生 富士夫
1
,
鈴木 茂
1
,
中村 光司
1
,
山田 和毅
1
Mitsuo ENDO
1
1東京女子医大消化器病センター外科
pp.391-399
発行日 1971年3月20日
Published Date 1971/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205320
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はじめに
内視鏡器械の進歩により手術術後の場合にも積極的に内視鏡検査を行なうことができるようになつて,種々の問題点も明らかにされてきた.従来,胃切除術後の残胃については,吻合部潰瘍,残胃胃炎,遺残縫合材料など,経時的な変化も含めて種々報告されている.また,食道再建術後の吻合部附近の内視鏡所見についても,X線検査で知りうる以上に多くの変化のあることを知り,とくに術後逆流性食道炎の消長,術後再発の早期の診断には内視鏡検査がより有用であることを報告してきた.今回は食道及び胃でしめされる上部消化管再建術後の吻合部において,特に外科的に関心のある遺残縫合糸について主に内視鏡的所見より,2,3の検討を加えてみるつもりである.
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