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書評「消化管内視鏡ハンドブック」
並木 正義
1
1旭川医科大学
pp.1522
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107842
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知りたいことのすべてが網羅され,必要なことの一切が要領よくまとめられている本というものは,そうめったにあるものではない.ところが今回出版された林貴雄氏の執筆になる「消化管内視鏡ハンドブック」は,まさにこの条件を見事に満たしたユニークな良書といえる.
消化管内視鏡に関する一切のことが,もれなく,微に入り細にわたり,懇切丁寧に,わかりやすく,要点をついて書かれている.読んでいて深い感銘を受けた.内視鏡を学ぶものにとって,どのようなことが知りたいのか,また知っていなければならないかということ,これほどまでによく見抜き,よく考えて書かれた本は,これまで見当らない.自から内視鏡の道をきり開き,苦労し,厳しい修練を積み重ねて今日に至った執筆者にして,はじめて成せる業である.
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