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書評「クリニカルシミュレーション」
岩崎 栄
1
1国立長崎中央病院
pp.1508
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107828
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シミュレーションそして“simulated patient”「模擬患者」.このことはわれわれにとって余りに挑戦的であり刺激的であり,実に衝撃的でさえあった.それはライフプランニングセンター(理事長:日野原重明氏)主催の国際セミナーで招請されたDr.Barrows(カナダのマックマスター大学内科教授)により教えられ学習したときのことである.
驚くばかりの本物そのものの「模擬患者」,これ程,臨場感にあふるる患者との出会い,それからのマネージメントに臨床医学教育への応用とよりよき診療能力の向上,患者対応への態度などを学ぶ格好の教材資源はないと感じられた.その時に見聞したPMP(patient management problem)やwritten simulation,SMP(sequential management problem)など,すべて問題指向型学習法(problem based learning)であり,自己体験学習をめざす新しい医学教育改革の方法でもあった.
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