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書評「消化管内視鏡ハンドブック」
三宅 健夫
1
1京都大学
pp.1204
発行日 1979年9月25日
Published Date 1979/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107760
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わが国の消化器内視鏡学の学問的水準は質,量共に世界をリードしている現状であり,日本消化器内視鏡学会は既に創設以来満22年を迎え,会員数は4,600名に及ぶ大きな学会に成長した.近年,器種の改良,術式の多様化など逐年的に驚異的な進歩をとげ,往時の胃カメラの時代とは異なり,ますます専門的に細分化されてきている.従って現在用いられている全ての器種,術式に精通し,かつこれらをすべて駆使できる内視鏡医は最早や極めて少数であろう.
林博士は昭和36年,日本大学第3内科に入局され,以来18年間,消化器内視鏡学一筋に精進してこられた.国内はもちろん国際的にも数々の業績を挙げてこられたのであるが,消化管全域に限らず腹腔鏡に至るまですべての消化器内視鏡学に精通しておられ,上述したような極めて数少い専門家のおひとりである.
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