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編集後記
八尾 恒良
pp.568
発行日 1978年4月25日
Published Date 1978/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107303
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腸の炎症性疾患には,十分に整理され研究し尽されたといえない面が残されている.これらの疾患の解明に早期胃癌の診断で発揮された精密な手法とエネルギーをもってあたれば,欧米のそれを凌駕して,より疾病の本質に近づけるはずである.このような観点から昨年11月からの腸疾患特集が始まったが,その成果は着実にあがっているといえよう.
本号はクローン病特集第2弾であるが,掲載された論文のほとんどで各自の経験例が十分に分析されて論じられ,考察が加えられている.2年前の特集「クローン病とその周辺」に比し,その内容の充実と考え方の進歩には驚嘆させられる.
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