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編集後記
八尾 恒良
pp.1406
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108928
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胃や大腸では診断が進歩するにつれて境界腺や胃底腺・幽門腺の診断,あるいは無名溝を描出する必要性が生まれた.小腸のX線・内視鏡診断の進歩のためにはKerckring皺襞の正確な描出や読影が不可欠である.そしてそのためには,正常腸管のリンパ装置のマクロ解剖学的知識が必要不可欠と考えられる.
このような意図から,悪性リンパ腫の特集を機に山元寅男教授にリンパ装置の論文をお願いした.ところが本号の臨床と病理からの論文は7~8年以前と同様の,旧態依然としたもので,集合リンパ節のマクロ解剖学とは何の関係もないもののようである.華麗な形態診断が売りものの本誌としては残念でならない.
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