消化器診断入門
上部消化管―食道
大柴 三郎
1
,
岡崎 幸紀
2
,
岡田 利邦
3
,
多賀須 幸男
4
,
高見 元敞
5
,
西俣 寛人
6
1大阪医科大学第2内科
2山口大学第1内科
3東京都がん検診センター
4関東逓信病院消化器内科
5豊中市立豊中病院外科
6鹿児島大学第2内科
pp.105-111
発行日 1984年1月25日
Published Date 1984/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106942
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基本釣な心構え
質問 術者として上部消化管全体をX線,内視鏡で診断をしていく場合,これから始めようとする者の心構えはどんなことでしょうか.
岡崎 一番最初にということですと,X線,内視鏡にしても,まず解剖学の勉強をもう一度してほしい.それも平面的な解剖学ではなく,立体的な解剖学です.つまり,X線で描出させるのに,身体をどういうふうに動かしたらどういう面が出てくるんだとか,内視鏡的にも側臥位になったら,食道の位置はどういう所がどういうふうに流れていっているのか,そういうことがよくわかるように,まず立体的な解剖学を勉強してほしいと思います.
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