Refresher Course・19
この症例にみる診断過程のポイント
興梠 憲男
1
,
飯田 三雄
1
Norio Koorogi
1
1九州大学・第2内科
pp.1041-1044
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109809
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患 者:57歳,男性 主訴:タール便.
現病歴:1980年11月と1981年2月タール便が出現,いずれも4~5日で自然に消失した.腹痛はなかった.1981年2月,近医より紹介され,上部消化管X線および内視鏡検査,経口小腸X線検査,逆行性大腸X線検査,大腸内視鏡検査が行われたが,明らかな異常を認めず,出血源不明のまま経過観察となった.その後も2回,同様の間歇的タール便があり,精査のため1981年11月入院となった.入院時にはタール便はなかったが便潜血は強陽性であった.
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