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海外文献紹介「無症状者にS状結腸内視鏡検査で発見される小ポリープ」
種広 健治
1
1県立愛知病院内科
pp.828
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106520
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Small polyps found during fiberoptic sigmoidoscopy in asymptomatic patients: Achkar E, Carrey W (Ann Int Med 109: 880-883, 1988)
S状結腸内視鏡検査がルーチンに行われるようになり,ポリープが発見された場合,その取り扱いをどうするかが重要な問題となってきた.今まで,小ポリープは非腫瘍性で悪性化することはなく口側大腸に腫瘍性ポリープが存在する可能性を示すものでもないので,治療や全大腸内視鏡検査は不必要と考えられてきたが,最近小ポリープは過形成性ばかりではなく,しばしば腫瘍性であり,過形成性ポリープの場合でも高頻度に口側大腸の腫瘍性ポリープを合併することが報告されるようになった.そこで,無症状者の直腸S状結腸の小ポリープと口側の同時性の腫瘍性ポリープの発生頻度を検討するため,S状結腸に大きさ9mm以下のポリープが発見された場合,大腸内視鏡検査を行い全大腸のポリープを除去した.3,923名のうち258名(7%)に9mm以下のポリープが発見され,189名(平均年齢56歳)が大腸内視鏡検査を受けた.このうち179名に大腸内視鏡検査でもS状結腸の病変が確認された.
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