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海外文献紹介「良性食道狭窄の拡張はバルーンかブジーか?無作為割りつけ試験の中間報告」
伊藤 克昭
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1愛知県がんセンター内視鏡部
pp.580
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106461
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Balloon or bougie for dilatation of benign oesophageal stricture? An interim report of a randomised controlled trial: (Cox JGC, et al(Gut 29: 1741-1747, 1989)
1981年の第1例の報告以来,良性食道狭窄の拡張法としてバルーンは人気を博してきている.その理由は従来の方法(Eder-Puestow金属ダイレーターやCelestinダイレーターなど)では拡張時の力が長軸方向にも及ぶのに比し,バルーンでは制御された拡張圧下で,狭窄部に放射状にのみ圧力がかかる点での安全性が受け入れられているようである.しかし,この流行も従来の方法との効果の比較検討の結果に基づいたものではない.そこで著者らはバルーン法とブジー法との比較検討を無作為割りつけ法で行った.
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