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書評「大腸ポリープ・ポリポーシス―臨床と病理」
喜納 勇
1
1浜松医科大学病理学第1
pp.832
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106220
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わが畏友(と呼ぶことを許していただければ)武藤徹一郎教授が再び「大腸ポリープ・ポリポーシス」と題して立派なmonographを出版された.著者は14年前「大腸ポリープ―その病理と臨床」を出版されているが,今回はその改訂版でなくして,全く内容を一新された新版である.医学研究者にとって,臨床にせよ基礎にせよ,monographを出版するというのはなかなかできないことであるが,著者は,これが3冊目のmonographである.これは通常の能力の者ができることではなくて,最も優秀な人のみがなしえる業績である.
しかし,もとより著者の才能のみがこの立派な業績を成らしめたのではない.著者が序に何気なく記しているように,週末に書きためた努力がこの第3冊目のmonographとなったのである.毎週末書くということは言うにやさしく,実行するに誠に困難な仕業である.このたゆまざる努力にも心から賞賛の言葉を送りたい.
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