特集 早期胃癌1993
鼎談
早期胃癌黎明期の回想
白壁 彦夫
1
,
高木 國夫
2
,
八尾 恒良
3
1早期胃がん検診協会
2林外科病院
3福岡大学筑紫病院消化器科
pp.147-160
発行日 1993年2月26日
Published Date 1993/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106097
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八尾 本日は「早期胃癌黎明期の回想」というテーマで,白壁先生,高木先生から当時の話をいろいろお聞きするという大役を仰せつかりました.なぜいま「回想」かと申しますと,早期胃癌が定義づけられ,そしてその研究がほぼ完成するに至るまでの事情が,いまではほとんど忘れられてしまっています.いろいろな記録を繰ってみても,どれが本当なのかがだんだんわからなくなってきています.そういったところに,ちょうど「胃と腸」増刊号“早期胃癌1993”が企画されましたので,この機会にそのころの事情をできるだけ明らかにしておこうというのがこの「鼎談」の趣旨でございます.
「鼎談」と申しましても,早期胃癌黎明期のころは私はまだ医師になっておりませんので,私はもっぱら読者代表の聞き手という役回りで,見当はずれの質問をするかもしれませんが,そのあたりは年齢に免じてお許しいただいて,早速お話を伺いたいと思います.
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