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書評「膵切除のテクニックと患者管理」
齋藤 洋一
1
1神戸大学・第1外科
pp.1286
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105969
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約30年の長いお付き合いを通して尊敬している学友の1人,中山和道教授が長年にわたる御経験をもとにして膵臓外科における集大成とも言うべき,しかもこれまでの著者御自身の精魂がこの一書に込められた「膵切除のテクニックと患者管理」を上梓された.今般拝読する機会を得て,感じるところがあったので多くの方々にこの書を紹介したいと思う.
私たちが日ごろ学会などで接する中山和道教授は,声も大きく動作も華やかなことから,手術もそのような大ぶりなメスさばきを想像される方が多いのではと思う.しかし,実際は全くその反対で,繊細かつ緻密で,安全を旨とした誠に丁寧なテクニックを駆使されることは,手術の現場を実見したり,あるいは学会などで供覧された映画やビデオを見れば納得されるところかと思う.
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