学会印象記
第2回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan '94)
中嶋 孝司
1
1秋田赤十字病院胃腸センター
pp.682
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105827
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第2回となる1994年度日本消化器関連学会週間(DDW-Japan 1994)が,昨年9月に行われた第1回と同じ神戸で4月22日から26日まで開催された.その基本理念は消化器関連学会が一同に集まり,調和のとれたスリムでアカデミックな学会を運営することにより,学問的・教育的水準のレベルアップと時間的・経済的問題の節減を達成することとされている.今回は消化器関連学会が一同に集まることはできなかったが,日本膵臓学会,日本消化器病学会,日本消化器内視鏡学会,日本胆道学会の全面的参加と日本大腸肛門病学会,日本肝臓学会の部分参加で行われた.第80回日本消化器病学総会と第25回日本膵臓学会大会は4月22日から24日まで,第30回日本胆道学会総会は23日から25日まで,第47回日本消化器内視鏡学会総会は24日から26日までであった.
筆者は24日から26日まで参加し,主に日本消化器内視鏡学会の発表を聴いた.発表は,筆者が主に日常業務としている大腸についてのものと,専門外のものでもしばしば遭遇することのある疾患について聴くようにした.今回の日本消化器内視鏡学会のスライドは“英語で作成”と規定されていた.諸学会が英文誌の発行を考慮しているのと同一の意図によるためかと思われた.一般演題は一題あたり口演が10分,示説が6分で,十分な時間がとられていた.プログラムを消化するために質疑の時間を削除しなければならないようなことはなく,活発な討論がなされ,スリムで,アカデミックな運営がなされていたように思われた.
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