学会印象記
第2回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan '94)
西元寺 克禮
1
1北里大学内科
pp.665-666
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105825
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第2回日本消化器関連学会週間(DDW-Japan)は4月22日から26日までの5日間,神戸ポートアイランドで開催された.今回は日本消化器病学会,日本膵臓学会,日本胆道学会,日本消化器内視鏡学会が参加し,それぞれのプログラムが併行して,あるいは合同で進められたが,第80回日本消化器病学会を中心に,DDWの印象を述べたい.
消化器病学会は鎌田武信会長(大阪大学第1内科)の,“21世紀を目前に控え,その懸け橋となる学会”というテーマで統一されたものであった.鎌田会長の抱負を引用すると,“1970年代から始まった学際的な生命現象へのアプローチが新しい波となり,それが医科学(ライフサイエンス,ヒューマンサイエンス)として結実しようとしています.これを私は,System Biomedineと呼んでいます.すなわちCTやMRIなどに象徴されるMEの発達が,画像診断学をはじめとして,医学の各方面で改革を引き起こしました.また,生物学の新しいテクニックである分子生物学を手にしたことによって,いくつかの疾患ではその原因遣伝子が同定され,同時に細胞レベルで,その障害ばかりでなく修復のメカニズムが解明されつつあります.”という現状分析から,特別講演,会長講演,シンポジウムは構成されていた.これらについては後述するが,リサーチフォーラム,クリニカルフォーラムが数多く企画されていた.
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