学会印象記
第50回日本消化器内視鏡学会総会
工藤 進英
1
1秋田赤十字病院胃腸センター
pp.1662
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105639
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1995年9月28日~30日の3日間にわたり,東京慈恵会医科大学内視鏡科・鈴木博昭教授の下で第50回日本消化器内視鏡学会総会が東京プリンスホテルで開催された.第50回という記念大会にふさわしく,特別講演5題,招待講演3題,宿題講演2題,シンポジウム4題,パネルディスカッション2題,ワークショップ2題と盛りだくさんの内容であった.更に,特別企画として「消化器内視鏡の進歩―第50回総会で見た新しい展開―」などが行われた.
一般演題も盛会であり,各セクションで活発な討議がなされた.特に大腸のセクションが多くの会員を集めていたのが印象的だった.第2日目に,大腸の拡大内視鏡,結節集籏様病変,発育進展,深達度診断,sm癌内視鏡治療の一般演題が行われた第6会場には人が入りきれず,座長から“次回はもっと広い会場を用意するように”との発言があったほどであった.拡大電子スコープによるpitpattern診断が,今や時代の要求にあった大腸の診断学の進歩を示しており,ホットなディスカッションがなされた.次いでLST,結節集籏様病変の診断と治療方針など従来の概念を更に進める新しい知見が提示された.
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