学会印象記
第30回日本消化器内視鏡学会総会
小林 絢三
1
1大阪市立大学・第3内科
pp.1355-1356
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109678
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第30回日本消化器内視鏡学会総会は,去る10月3日から5日(6日に内視鏡セミナー)にかけて,島根医科大学島田宜浩会長のもと松江市で開催された.
参加登録者全員に配布された「出雲古代史を行く:原出雲王権は存在した」を読むまでもなく,数々のロマンを秘めた神話の国出雲.出雲の10月は旧暦では神在(アリ)月で,全国の神様が出雲に集まると記されている.参加者も神様であるとユーモアを混じえた島田会長の挨拶で開幕された.すなわち,シンポ,パネル,特別講演など主要演題が重ならないようにし,可能な限り多くの会員が聞けるように配慮されていた.その代わり,十数領域の一般演題がすべて重なるという問題もあり,一長一短という感もなきにしもあらずであったが,これも1つの試みとして評価されるべきであろう.また,会長御自身の御専門領域である肝疾患と腹腔鏡に関する話題が大勢を占めたことも特徴であり,ここ数回の内視鏡学会総会とは全く異なったという印象を大方の参加者が受けたようである.
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