学会印象記
第59回日本消化器内視鏡学会総会
梅垣 英次
1
1大阪医科大学第2内科
pp.1060
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104765
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第59回日本消化器内視鏡学会総会は京都府立医科大学第3内科教授・加嶋敬会長のもと,2000年5月29日から31日の3日間,緑豊かな洛北の地,宝が池の国立京都国際会館において開催された.21世紀を目前にした2000年は時代の大きな節目の年でもあり,今回の学会のテーマ「Patient-Oriented Endoscopy-21世紀に向かって」に即して,真に患者のためになる消化器内視鏡学を,医療機器の開発と技術の習得・普及から内視鏡を用いた分子生物学的診断に至るまで,幅広い視野に立った構成により本総会は行われた.学術集会はすがすがしい五月晴れに恵まれた2日間に圧縮され,15セッションの主題演題,国際シンポジウム,612題の一般演題と大変盛りだくさんの内容であった.その中でも,筆者自身が拝聴した上部消化管に関する発表中心に,その印象を述べたいと思う.
加嶋教授の「臨床における消化管運動機能検査の役割一現況と将来」と題する会長講演は,医局を代表して発表させて頂きますという教授のお言葉どおり,医局のデータに基づいて上部消化管運動・胆道運動・下部消化管運動の機能検査および消化管疾患の病態を基礎と臨床の両面からわかりやすく見事に明らかにされ,大変勉強になった.
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