--------------------
書評「早期胃癌X線診断―撮影法と読影の実戦ノート―ポイント100」
西沢 護
1
1東京がん検診センター
pp.1310
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105193
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
浜田先生は,亡くなられた白壁彦夫先生の数多い弟子の中で,最も信頼されていた1人である.
本書を通覧して,まず感じたことは白壁先生の著書「腹部X線読影テキスト」と雰囲気が非常に似ていることである.白壁先生は後を見ずに先へ先へと求める求道者的なところがあり,その画像はとことん写し出されたものでなければ納得せず,すべて捨てられてしまう.弟子たちの能力の出しうる限りのものを出させる.そして,その表しうる限界を証明する手法である.人になりきれない者,努力をしない者はどんどん切り捨てていく.絵で言えば,何十枚と画かれた中で納得できる1枚だけが絵であると主張するのである.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.