--------------------
書評「ヘリコバクター・ピロリフォーラム―病態と治療の最前線」
中村 孝司
1
1帝京大学医学部第3内科
pp.484
発行日 2000年2月26日
Published Date 2000/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104835
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
竹本忠良教授による本書の「序として」によれば,本書は,1995年から毎年2回開催され,今年で10回目になる「ヘリコバクター・ピロリフォーラム」という,若年研究者による研究会の5年間の結晶がまとめられたものであるという.中高年のいわゆる斯界の権威者を全く含まない,若年研究者だけで作りあげた,活力のあふれる論文が多数並んでいる.
単に自分のデータのみを挙げて結論を主張する原著形式の論文でなく,これまでの多くの成果を十分咀嚼して,総説として書かれているので,Helicobacter pylori(H. pylori)をとりまく諸問題の現況を理解するのに大いに役立つであろう.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.