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書評「内視鏡的大腸病学」
竹本 忠良
pp.526
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104667
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群馬県立がんセンターの病院長の長廻 紘博士は,東京女子医科大学の客員教授を兼ねていて,わが国の大腸内視鏡学の最高級の指導者として縦横無尽の活躍をしている.いまさら,ここで著者のプロフィールを紹介する必要はないだろう.私の書棚にも,何冊も彼の著作が並んでいて,私と共編の内視鏡の本も数冊ある.
いつも悠々と迫らない大陸的な大人の態度なので,去就が定まらないことしばしばの都会人からは,ときに不遜な態度だと,とんだ誤解を与えることがあるが,少しつき合うと,根は実にやさしいデリケートな男だ.暇さえあれば,実に幅広くいろんな本を読んでいるので敬服している.彼の同級には,筑波大学の板井悠二教授や東京女子医科大学の大井至教授らがいるが,長廻・大井の2人が,東京女子医科大学消化器内科に医療練士生としてきたのは,東大紛争で入局問題がこじれにこじれたおかげであったと言えよう.
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